「昭和の風情に包まれる、心温まるひととき」
長野県下諏訪町に佇む「菅野温泉(すげのおんせん)」は、明治19年(1886年)創業の歴史ある共同浴場です。町の中心部、大社通り沿いのアーケードを進むと現れるその佇まいは、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような趣があります。楕円形の浴槽が特徴的な浴場では、地元の人々に愛され続ける温泉文化を肌で感じることができます。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉で、無色透明ながらも柔らかな肌触りが特徴です。湯温は約42~43度と、下諏訪温泉の中では比較的入りやすい温度設定となっており、源泉かけ流しの湯が心身を優しく包み込みます。この温泉は、動脈硬化、切り傷、やけど、慢性皮膚病などに効果があるとされています。ただし、急性疾患や重度の心臓病、妊娠中の方などは入浴を控えることが推奨されています。
浴場内にはシャンプーや石鹸などの備品は備え付けられていないため、必要な方は持参するか、タオルや石鹸、カミソリなどを購入することができます。また、脱衣所はシンプルながら清潔に保たれており、昔ながらの番台が温かみのある雰囲気を醸し出しています。
アクセスは、JR中央本線「下諏訪駅」から徒歩約5分と非常に便利です。車で訪れる場合は、長野自動車道「岡谷IC」から約15分、中央自動車道「諏訪IC」から約30分の距離に位置しています。駐車場は、徒歩約3分の場所にある町営四ツ角駐車場を利用することができます。
営業時間は5:30~22:00(最終受付21:30)で、年中無休となっています。料金は大人300円、子ども150円とリーズナブルで、気軽に立ち寄ることができます。
「菅野温泉」は、地元の人々にとって日常の一部であり、訪れる人々にとっては懐かしさと新しさが共存する癒しの空間です。昭和の風情に包まれながら、心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
泉質 | ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 |
効能 | 動脈硬化、切り傷、やけど、慢性皮膚病 |