「昭和の面影を残す、心と体を癒す町の湯」
長野県下諏訪町の住宅街にひっそりと佇む「矢木温泉」は、地元の人々に長年親しまれてきた共同浴場です。昭和の趣を感じさせる外観と、シンプルながらも清潔感のある浴室が特徴で、訪れる人々に懐かしさと安らぎを提供しています。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉で、源泉温度は約56.8℃、pH値は8.69のアルカリ性。無色透明の湯は、ほんのりとした芒硝臭とわずかな塩味を感じさせ、肌に優しい滑らかな感触が特徴です。神経痛や筋肉痛、関節痛、高血圧症、皮膚病などに効果があるとされ、湯治にも適しています。ただし、急性疾患や重度の心臓病、妊娠中の方などは入浴を控えることが推奨されています。
浴室には、数人が入れるほどの長方形の浴槽が一つあり、壁には波と舟を描いたタイル画が施されています。シャワー付きのカランが並び、湯船には源泉がかけ流しで注がれています。石鹸やシャンプーなどの備品はありませんので、必要な方は持参してください。
アクセスは、JR中央本線「下諏訪駅」から徒歩約8分。車の場合は、長野自動車道「岡谷IC」から約20分、中央自動車道「諏訪IC」から約30分の距離に位置しています。駐車場も完備されており、10台ほどの車を停めることができます。
営業時間は5:30~22:00で、年中無休。入浴料は大人300円、子ども150円とリーズナブルな価格設定となっています。番台は無人のため、料金は入口の料金箱に投入するスタイルです。お釣りが出ませんので、あらかじめ小銭を用意しておくとスムーズです。
「矢木温泉」は、昭和の風情を感じながら、地元の人々とのふれあいを楽しめる温泉です。旅の途中で立ち寄り、心と体を癒してみてはいかがでしょうか。