「鉄の湯に浸かる、松代の隠れた名湯」
長野県長野市の松代温泉公民館は、住宅街の一角にひっそりと佇む、地元住民に愛される共同浴場です。一見すると公民館のような外観ですが、その内部には源泉かけ流しの本格的な温泉が広がっています。
泉質は「含鉄(Ⅱ)－ナトリウム・カルシウム－塩化物温泉」で、泉温は約43.8℃、pHは6.7の中性です。湯口から注がれる無色透明の湯は、空気に触れることで酸化し、浴槽内では茶褐色に変化します。この濃厚な湯は、鉄分を豊富に含み、体の芯から温まると評判です。
効能としては、関節痛、皮膚病、冷え性、切り傷、婦人病などに効果があるとされています。ただし、急性疾患や重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、妊娠中（特に初期と末期）などの症状をお持ちの方は、入浴をお控えください。
施設はシンプルで、浴槽は4～5人が入れる程度の広さです。浴槽の縁や床には、長年の温泉成分の析出物が鍾乳石のように積もり、独特の風情を醸し出しています。洗い場にはシャンプーや石鹸の備え付けがないため、持参が必要です。
アクセスは、長野電鉄「松代駅」からタクシーで約5分、または上信越自動車道「長野IC」から車で約8分の距離にあります。駐車場も完備されており、車での訪問にも便利です。
営業時間は15:30～20:30で、定休日は月曜日です。入浴料は大人450円、小人50円と、リーズナブルな価格で利用できます。
松代温泉公民館は、地元の人々の憩いの場として親しまれており、訪れる人々にも温かく迎え入れてくれます。歴史ある松代の町並みを散策した後、ぜひこの隠れた名湯で心身ともに癒されてみてはいかがでしょうか。
| 泉質 | 含鉄（Ⅱ）－ナトリウム・カルシウム－塩化物温泉（高張性 中性 高温泉） |
| 効能 | 関節痛、皮膚病、冷え性、切り傷、婦人病など |