野沢温泉 共同浴場 麻釜の湯

「湯の熱さに、野沢の誇りを感じる。— 麻釜の湯」

野沢温泉の名所「麻釜(おがま)」に隣接する「麻釜の湯」は、湯煙立ちのぼる町並みに溶け込む、地元密着型の共同浴場です。かつては住民専用でしたが、現在ではマナーを守れる観光客にも開放され、野沢の湯文化を肌で体験できる貴重な一湯となっています。

源泉はその名の通り、麻釜から引かれるナトリウム・カルシウム‐硫酸塩・塩化物泉。泉温は90度前後と非常に高く、湯船に注がれてもなお強い熱さを保ちます。そのため、初めて訪れる人は思わず足をすくめるほどですが、この熱さこそが麻釜の湯の真骨頂。体を芯から温める保温効果は抜群で、冷え性や疲労回復、神経痛や関節痛などに効果が期待されます。硫酸塩泉による皮膚の修復作用と、塩化物泉による保湿効果も見逃せません。

ただし、刺激が強いため、高血圧や心臓疾患のある方、また長時間の入浴は控える必要があります。特に麻釜の湯は他の外湯に比べて湯温が高く、無理せず短時間ずつ湯に浸かるのが地元流。シンプルな木造の浴舎にはシャワーや洗い場がなく、昔ながらの温泉文化を尊重しながら過ごすことが求められます。

アクセスは、JR飯山駅から直通のバスで野沢温泉まで約25分。そこから徒歩数分で麻釜エリアに到着し、地元の暮らしと湯のある風景が広がります。温泉卵や野菜を茹でる「麻釜の湯だまり」を眺めながら、野沢温泉の真髄に触れることができます。

野沢の熱き魂が沸き立つ湯、「麻釜の湯」。その一滴に込められた地域の誇りと、素朴な優しさを、ぜひその肌で確かめてください。

施設情報

施設名
野沢温泉 共同浴場 麻釜の湯
住所
長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8759 (GoogleMap
定休日
無休
営業時間
夏期 5:00〜23:00 冬期 6:00〜23:00
電話番号
料金プラン
寸志