「霊水が満ちる山の静寂、心ほどける秘湯時間」
標高1,400メートル、八ヶ岳の山あいにひっそりと佇む「山の宿 明治温泉」は、自然と一体となるような静けさに包まれた、信州きっての秘湯です。宿の名にもなっている明治温泉は、その昔、傷を癒やす鹿が発見したと伝えられる湧き湯で、「霊泉」として古くから地元に親しまれてきました。湧出する温泉は炭酸水素塩泉で、茶褐色に濁った湯は鉄分を多く含み、わずかに金気臭を帯びています。皮膚の新陳代謝を促す作用があるほか、神経痛や筋肉痛、慢性皮膚病などに効果があり、湯治場としても名高い泉質です。
また、湯に含まれる鉄分と炭酸成分が体を芯から温めてくれるため、冷え性の改善や疲労回復を求める人にもおすすめです。ただし、心臓病や高血圧などをお持ちの方は、長時間の入浴は避けるなどの注意が必要です。風情あふれる木造建築の浴舎に満たされた褐色の湯は、まるで大地の息吹に抱かれているような安らぎを与えてくれます。耳を澄ませば、川のせせらぎや野鳥の声が心地よく響き、時の流れがゆるやかに変わるのを感じられることでしょう。
明治温泉へのアクセスは、中央自動車道「諏訪IC」または「小淵沢IC」から車で約1時間。JR茅野駅からは宿の送迎も利用できるため、公共交通機関でも安心して訪れることができます。秘湯ながら、訪れる旅人をやさしく迎えてくれるその空間には、癒し以上の価値があります。
都会の喧騒を忘れ、山と湯に身をゆだねる。霊水と伝説に包まれた「明治温泉」で、心と体の再生を体験してみませんか。
| 泉質 | 鉄炭酸泉 |
| 効能 | 神経痛､リューマチ､婦人病､冷え性､肩こり |