
「五台橋のたもとで、心と体をほどく湯治のひととき。」

信州・上田市の山あいに佇む「鹿教湯温泉 文殊の湯」は、江戸時代から湯治場として親しまれてきた歴史ある共同浴場です。湯端通りを文殊堂へ向かう五台橋のたもと、旧源泉地に位置し、旅人や地元の人々の憩いの場となっています。
泉質は、無色透明でクセのない弱アルカリ性単純温泉。5つの源泉から湧き出る高温の湯を混合し、湯もみして適温に調整された肌にやさしいお湯が特徴です。神経痛や関節痛、疲労回復などに効果があるとされ、湯上りには体の芯から温まるのを実感できます。
施設内には、男女別の内風呂が各2つ、露天風呂が各1つずつ備えられています。あつ湯とぬる湯の2つの浴槽があり、好みに合わせて入浴を楽しめます。露天風呂では、四季折々の自然を感じながら、心身ともにリフレッシュできます。

営業時間は午前9時から午後9時までで、年中無休。入浴料は大人(中学生以上)350円、小人(小学生)200円、未就学児は無料と、リーズナブルな価格で利用できます。車でお越しの方は、鹿教湯温泉交流センター駐車場(上田市鹿教湯温泉1434-2)をご利用ください。駐車場から文殊の湯までは徒歩約5分です。
鹿教湯温泉は、「鹿が猟師に教えた湯」との伝説が残る温泉地で、環境庁の国民保養温泉地に指定されています。周辺には、日本三大文殊の一つ「文殊堂」や、現世と神世を結ぶといわれる「五台橋」などの観光スポットも点在。温泉と合わせて、歴史ある街並みの散策もお楽しみいただけます。
日常の喧騒から離れ、静かな山あいで心と体を癒すひとときを。「文殊の湯」で、湯治場の風情と温もりを感じてみてはいかがでしょうか。