「子宝の伝説が息づく、心と体を癒すぬる湯の名湯」
長野県青木村の山間に佇む田沢温泉「有乳湯(うちゆ)」は、飛鳥時代後半に開湯されたと伝わる歴史ある温泉地の共同浴場です。その名の由来は、乳の出が良くなるという言い伝えから。また、山姥が湯治に訪れ、坂田金時(金太郎)を産んだという伝説もあり、「子宝の湯」としても知られています。
泉質は、pH9.4のアルカリ性単純硫黄温泉で、源泉温度は約40℃。無色透明の湯は、肌にやさしく、入浴後はすべすべとした感触が特徴です。湯に浸かると体中に細かな気泡が付着し、心地よい浴感を楽しめます。また、湯量が豊富で、浴槽は完全かけ流し。シャワーやカランからも温泉が供給されており、贅沢な湯浴みが堪能できます。
浴場はシンプルながら清潔感があり、地元の人々や観光客に親しまれています。入浴料は大人300円、小人100円と手頃で、営業時間は6:00~21:00、年中無休。施設の隣には無料の足湯もあり、気軽に立ち寄ることができます。
田沢温泉の温泉街は、石畳の道や木造建築の旅館が並び、湯川のせせらぎが心地よい情緒あふれる雰囲気。静かな山里で、心と体を癒すひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。