「手足が黒く染まる、真田の隠し湯。静寂に包まれた秘湯で、心も体も癒される。」
長野県上田市真田町の山間にひっそりと佇む「千古温泉(せんこおんせん)」は、知る人ぞ知る隠れた名湯。真田氏ゆかりの地に位置し、歴史の香りを感じながら、心身を癒すことができます。
泉質はアルカリ性単純硫黄冷鉱泉で、源泉温度は24.4℃。加温された湯は、無色透明でわずかに硫黄の香りが漂い、肌に優しい滑らかな感触が特徴です。特筆すべきは、湯船の底に沈殿する黒い湯の花。これはマンガン成分によるもので、浴槽に触れると手足が黒く染まることから、温泉ファンの間で話題となっています。
浴室は大人4人ほどが入れるこぢんまりとした内湯のみですが、源泉かけ流しの贅沢な湯を静かに楽しむことができます。窓の外には自然の景色が広がり、川のせせらぎや鳥のさえずりが心地よいBGMとなって、非日常の癒しを提供してくれます。
館内には広々としたロビーや休憩スペースがあり、湯上がりには地元産の牛乳やコーヒー牛乳を楽しむことも。以前は宿泊も可能でしたが、現在は日帰り入浴と宴会のみの営業となっています。
アクセスは、上信越自動車道「上田菅平IC」から車で約20分。駐車場は15台分完備されています。入浴料は大人500円、小人250円とリーズナブル。営業時間は10:00~20:00で、毎月20日が定休日(ただし土日の場合は営業)です。
歴史と自然が織りなす「千古温泉」で、心も体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。