絹の泡に心ほどける、秘湯の贅沢 ― 白骨温泉・泡の湯旅館
まるで乳白のヴェールに包まれるような湯浴み体験が叶う、白骨温泉「泡の湯旅館」。北アルプスの大自然に抱かれたこの宿では、静寂と湯けむりの中で、日々の疲れを解き放つ癒やしの時間が待っています。中でも名物の混浴大露天風呂は、自然の岩肌に囲まれた湯船に乳白色の湯がたゆたい、湯面をすべる無数の炭酸の泡が肌にやさしく寄り添います。
泡の湯の源泉は、単純硫化水素泉に分類される炭酸水素塩泉で、炭酸ガスを多く含むため、湯船に入ると細かな泡が皮膚に付着し、まるでシルクに包まれているかのような感覚を味わえます。この泡には血行促進作用があり、冷え性や高血圧、神経痛、関節痛、慢性皮膚疾患などに対する効能が期待されています。白濁した湯は体を芯から温め、入浴後もしっとりとした保湿感が続くのも特徴です。
一方で、皮膚や呼吸器が敏感な方、妊娠中の方、また高齢者や心臓病をお持ちの方は、硫化水素成分への配慮が必要とされています。入浴前後の体調確認と、適度な時間での入浴をおすすめします。
アクセスは、松本市内から車で約70分、上高地や乗鞍高原からも近く、四季折々の自然美とあわせて観光の拠点にも最適です。松本駅からは路線バスで「白骨温泉」バス停まで行き、そこから宿の送迎も利用可能(要事前確認)。山あいの静かな地にありながらも、意外とアクセスしやすい立地です。
泡に癒やされ、自然に浄化される、まさに“心が洗われる”体験ができる泡の湯旅館。白骨温泉の醍醐味を全身で感じたい方にこそ訪れてほしい、名湯の奥座敷です。