秘湯の原風景、乳頭温泉郷 鶴の湯温泉で心と体を癒す」
秋田県仙北市の山深くに佇む「鶴の湯温泉」は、乳頭温泉郷の中でも最も歴史ある湯治場として知られています。その名は、傷を癒す鶴がこの湯に舞い降りたという伝説に由来し、江戸時代から続く茅葺き屋根の建物が、訪れる人々を温かく迎え入れます。
泉質は、含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉を含む4種類の源泉があり、それぞれが高血圧症、動脈硬化症、リウマチ、皮膚病、糖尿病などに効果があるとされています。特に白濁した硫黄泉は、美肌の湯としても名高く、心身の疲れを優しく癒してくれます。
ただし、心臓病や高血圧などの持病をお持ちの方、また妊娠中の方は、入浴前に医師と相談することをおすすめします。また、長時間の入浴や飲酒後の入浴は避け、適度な休憩を取りながら湯浴みを楽しんでください。
アクセスは、JR田沢湖駅から羽後交通の乳頭温泉行きバスに乗車し、「アルパこまくさ」バス停で下車。そこからは鶴の湯温泉の送迎車が運行しており、事前に到着時間を連絡することで利用可能です。車の場合は、盛岡インターから国道46号線を経由し、田沢湖町から国道341号に入り、先達沢交差点で右折。県道を13kmほど進み、鶴の湯の看板を左折して林道を3km進むと到着します。
日帰り入浴は10:00～15:00までで、料金は700円。宿泊も可能で、江戸時代の雰囲気を残す本陣や、昔ながらの湯治部屋など、趣の異なる客室が用意されています。
四季折々の自然に囲まれた鶴の湯温泉で、日常の喧騒を離れ、心と体をリセットするひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。